Cut Chemist
- DJ
- HIP HOP
- ELECTRO
カット・ケミストは20年以上もレコーディングとパフォーマンスを誇るアーティストだ。まだ11歳だった1984年から彼はDJをしている。1987年にチャリ・ツナ(ジュラシック5)らなど仲間とレコーディングし始めたことがキャリアのスタートとなった。カット・ケミストはジュラシック5のメンバーと、グラミー賞を受賞したラテン・ファンク・バンド、オゾマトリのメンバーとして世界的に注目されるようになった。二つのバンドで活動し、ヒップホップの美学と伝統を継承しながらも、彼は世界の音楽とリズムに対する敏感なセンスを養ってきた。彼のミックステープやリミックスは世界的に評価され、彼のインスト曲“Lesson 6: The Lecture”は、高度なコラージュ・センスを活かし、今も色あせないクラシックとなっている。忙しい活動スケジュールの中、カット・ケミストはDJシャドウとコラボレーションをし、世界で最も人気あるミックスCD「Brainfreeze」、そしてその続編の「Product Placement」を作り上げた。
ジュラシック5とオゾマトリを離れたのちに、彼はソロ活動に専念し、ワーナーから「The Audience’s Listening」を2006年7月にリリース。タイトル曲はアップルNanoのCM曲として選ばれ、シングル曲“The Garden”は世界のテイストメイカーに絶賛された。また、“What’s The Altitude”のビデオはYoutubeのアクセス数が最も高い作品となった。
2007年にカット・ケミストはシャキーラの“Oral Fixation”ツアーのサポート・アクトを務め、ワールド・ミュージックとスクラッチを取り入れたオーディオ・ビジュアル・パフォーマンスが話題になった。 このようなパフォーマンスに挑戦したDJがこれまでいなかったため、彼はDJの定義に挑戦を拡張させたことで評価された。LAに戻った彼は映画「Juno」の科学博士の役を演じた。
また、彼はLAの殿堂であるハリウッド・ボウルでDJシャドウと“The Hard Sell”のパフォーマンスをし、DJとして初の快挙を成し遂げた。二人は“The Hard Sell”のツアーで世界中の会場をソールドアウトにし、フェスティバルを賑わせた。
新しいアルバムの制作をしながらも、彼は新たなコンセプトミックスCD「Sound of the Police」をリリース。通常のDJミックスと違い、1台のターンテーブル、ミキサー、ループ・ペダルとオリジナル・ヴァイニルのみでレコーディングされた革新的ミックスとなった。エチオピア、コロンビア、スーダン、アフロ・ブラジル音楽のネタを主に使いながらも、カット・ケミスト・ファンが喜ぶチューンも収録されている。「Sound Of The Police」はヒップホップのルーツがアフリカにあることを証明するミックスとなった。かれは自身のレーベルA Stable Soundを立ち上げ、2012年にリリースされたブラックバードをフィーチャーしたシングル曲“Outro”が話題になっている。また彼は自身のリイシュー作品をリリースし、自分のファンにエクスクルーシヴ音源を届けることに情熱を費やしている。
「俺がどんな作品をリリースするときも、一貫した美学とクォリティを届けるよ。ヒップホップは特定のジャンルなのではなく、どうやって表現するかが大事なんだよ。俺は常にそれを証明してきたし、これからもそれは変わらないよ」
COUNTRY
US