PARCREW

LION BABE

ユーニス・コリンズのレアなソウル古典を使った“Treat Me Like Fire”などの 既発曲を含む初のアルバムで、ジリアンの気怠く張り付くようなエリカ・バ ドゥ似の声とアストロ・ロウ名義で制作に関わったルーカスによるループ感の 強い電脳系トラックの合体は、まだ見ぬ地平を描いたような斬新さだ。ディス クロージャーとの共演歴も頷けるようなエレクトロ・ダンス感覚。それはアマ ンダ・ゴーストの関与も含めてビヨンセの越境志向にも通じている。チャイル ディッシュ・ガンビーノを招いた“Jump Hi”は初期ケリスのような奔放さで、 ゆえにファレル制作のトラッピーな“Wonder Woman”とも好相性。獅子舞の ように多種の音楽を乱暴にシャッフルして最前線に躍り出た逸材の逸品となっ た。 
日本では昨年「エンポリオ アルマーニ」2016-17年秋冬コレクションのライ ブイベントに駆け付けた。今後、2017SUMMERSONICの出演が噂されている。

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